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アクリル絵具による瞳塗装
ガレージキットフィギュアの製作で難関だと感じる方が多いのが瞳の塗装のようです。
その方法は人それぞれで、一般的なのはエナメル塗料を使用するものだと思いますが、私はピンキー改造の頃からずっとアクリル絵具を使用しています。
元々はCSの京都チャンネルで放送していたボークスの番組でスーパードルフィーのカスタム講座を見たのがきっかけですので、ドール方面の方ならメジャーかと。
個人的にははみ出ようがいくらでもリカバリーが効くし、臭いも気にならないし、落とすのもシンナーどころか水や洗剤で落ちるし、いいことづくめの方法だと思ってます。
大急ぎの時はドライヤーで熱風→冷風を繰り返して強制乾燥させることも可能です。

それで、アクリル絵具で描いていると言うと結構色々訊かれることが多いので、今回はWF用の塗装見本を作る際に記録をとってみました。写真の枚数も30枚オーバーな上に分かりづらいモノが多いのですが、何かのヒントにして頂ければと思います。

12neru_11.jpg eyep_36.jpg

まずは使用する道具です。

eyep_02.jpg

【アクリル絵具】 ※9/25 絵具の色を追記
初めて買う方には写真の造形村アクリルカラーのベーシックカラーセットがいいと思います。基本色10色+うすめ液2本で、コツコツ作り続ける方でも1年くらいは余裕で保つ量です。
私はさすがにもう無いので、リキテックスとアクリルガッシュを使用しています。両者の特徴は以下の通りです。
  ・リキテックス   粒子が細かくのびが良いが乾燥は遅い。乾燥後はツヤがある。
  ・ガッシュ   粒子は粗いが乾燥が早い。乾燥後はツヤ消し。
主に白と黒をリキテックス、それ以外の色をガッシュで揃えています。白と黒も最初はガッシュだったのですが、この2色はアイラインやハイライトなど細かい部分に使うことが多いので、粒子が粗いガッシュからリキテックスに変えました。
ただ、白目の下塗りの時は、粗くてもいいので乾燥を急ぎたいですし、ツヤ消しにして次の色のノリを良くしたいのでガッシュの白を使用します。また、混色する時もガッシュの方を使用しています。
定着の度合いですが、しっかり乾燥してしまえば手で触ったくらいでは落ちません。むしろ長期間置いたものを落とそうとすると、アクリルシンナーでも落ちづらく、洗剤液につけ置き→歯ブラシでガシガシこするくらいじゃないと落ちてくれないです(;´Д`)

絵具の色ですが、パッと見でいい色に見えても混色すると全然違う方向になることがあります。例えば白と黒で薄いグレーを作ろうとしたら、ヤケに青っぽくなってしまうとか。
以下の色は私が使っている全ての種類です。これだけあれば大体の色は作れます。すべて混色に向いた色ですので、どれを買っていいか迷った際は参考にして下さい。
  ・リキテックス
      チタニウムホワイト、マースブラック
  ・ガッシュ
      ホワイト、ジェットブラック、パーマネントレッド、パーマネントイエローオレンジ
      パーマネントイエロー、イエローオーカー、バーントシェナー、バーントアンバー
      ディープパープル、マリンブルー、パーマネントグリーンディープ

【筆】
これだけは絶対にいい物を使うことをおすすめします。いいものを使うと、自分が上達したような気になるほど出来上がりが違います。タミヤなど模型メーカーの面相筆は太すぎるし毛は抜けるし塗料はロクに含まないしで、使いづらいことこの上ないので絵具を混ぜる時くらいしか使いません。
写真は造形村スペシャルブラシ・青(テン毛)の5番と7番です。ピンキー、ねんどろあたりは7番中心、1/8~1/12だと5番中心ですが、5番でも太いと感じるようになってきたので、先日3番も購入しました。1本あたり1,000円未満で買えます。
造形村の筆は文青堂のOEMのようですので、ビーズホビーなどでも購入できることになります。

【溶剤・うすめ液】
アクリル絵具なので当然水でも薄められますが、造形村のアクリルカラー専用うすめ液を使用しています。アルコール系なので乾燥が早く、シンナーほど臭いが強くありません。
その代わり、乾燥後のものを落とす力は弱いので、はみ出たものを修正したりする時はアクリルシンナーを併用しています。塗ってすぐならうすめ液でもOK。
また、拭きとった時に薄くレジンの表面に入り込んでしまってきれいに取れないような場合はアセトンを使用しています。PVCフィギュアの塗装などを落とす時にも絶大な威力を発揮するものなので缶で買ってますが、百均の除光液でもアセトンの多いものなら代用できます。(アセトンはわりと体に有害なのでお気をつけ下さい)
ちなみに、アセトンなどでPVCの表面が荒れて使用していない部分とのツヤの差が出たり、新品のピンキーの顔パーツがテッカテカだったりする場合は、メラミンスポンジで擦ってやると軽いツヤ消しになっていい具合になります。番手の高いスポンジヤスリみたいなイメージです。

【綿棒】
普通の綿棒の他、タミヤやGSIクレオスなどから出ている、先の尖ったタイプは必須。
モールドに沿って溜まった塗料を吸い取ったり、はみ出た部分を修正したりと大活躍します。

【パレット】
パレットは洗う手間がないのでペーパーパレットを愛用しています。メーカーはどこでもOK。私は造形村のを使用、1枚を半分に切って使っています。

【ブラシエイド】 ※9/24追記
いい筆を使うならお手入れもしっかりして長持ちさせたいので、私はブラシエイドを使用しています。
ブラシエイドは、筆やハケ用の洗浄液でトリートメント効果もあるというものです。模型店や画材店で手に入ります。また、普段は毎日使うわけではなく、一段落ついてお道具箱にしまう前に使っています。
これを使うと使わないとでは、塗料の含み具合も筆の滑り具合も全く違うのでオススメです。
写真のものはシリウス(現在はトライデント)のものですが、OEMで色々なメーカーから発売しています。容器を見れば大体どれも同じ形をしているので、見ればすぐ分かります。
洗うと言うよりは剥がすという感じでして、ペンキでゴテゴテになっても落ちるらしいですが試したことはないのでなんとも言えません。
使い方は普通に水などで洗った後、ブラシエイドのなかで軽く振ってゆすぎ、流水で軽く洗い流したら穂先を整えて終わりです。まさに髪の毛用のリンスみたいな使い方。
ちなみに私は写真右のように、GSIクレオスの「Mr.ブラシウォッシャー」に入れて使っています。
商品の容器そのままだと深すぎるのと、落ちた塗料が底に溜まってしまい筆になすりつけるような状態になるのですが、ブラシウォッシャーならこれが金具の下に溜まるので上澄みだけを使えます。

eyep_41.jpg


いよいよキットに手を付けます。今回は1/12重音テトと市販ピンキーの顔パーツを塗装します。1/12だと小さすぎるので、ピンキーのほうが伝わりやすいかと……。
写真は離型剤を落として表面処理をした状態です。パーツがあまりにもツルツルしている場合は絵具のノリが悪いので、一度全体につや消しクリヤーなどを吹いてもいいと思います。



まず最初に、ガッシュの白で白目の下塗りをします。ベタ部分が広いと筆ムラが気になるので3~4回塗っては乾燥させてを繰り返し、しっかり白をのせます。最初は表面張力が出るくらい大量に置いてもいいと思います。
この場合はモールドがあるのであまり考えずに置いてますが、モールドがない場合は後述のアイラインを先に引いて形を決めてからにします。
最終的な形の調整は後でするので、多少歪んでようがはみ出ていようが気にしません。
ムラなく白くなったら、一晩置いてしっかり乾燥させます。
この白目の下塗りの時は、先に書いたドライヤーでの乾燥をすると、風で塗料がフチに溜まったりするのでやめておいたほうがいいと思います。できなくはないですが。

eyep_03.jpg eyep_04.jpg

続いて黒目の位置を決めます。黒目のうち明るめの部分の色で、少し小さめに描く→少しずつ太らせていくイメージで黒目の形を決めます。極端にはみ出たり形が変になってしまったら、修正液を使うようなつもりで乾燥してから白で整えます。
これも2~3回ほど繰り返して、ムラをなくします。
視線が正面向きの場合は、多少寄り目かな?というくらいがちょうどいいかと。
ちなみに、目の塗装の定石として「ある程度進んだらクリヤーを塗ってその状態まで戻れるようにセーブする」という方法があります。
これはこれでもちろん便利だとは思いますが、クリヤーでつるんとしてしまうとその後の塗料のノリが悪くなるので私は使っていません。基本的に重ね塗りで対処していきます。

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続いてアイラインを引きます。アイラインで目の形(=キャラクターの表情、性格等が変わるので、ここは納得いくまでやり直しましょう。
最初は茶系に白を多めに混ぜた色(肌と同系統だけど少し濃い色)で、下書きをするようなつもりで細く引きます。
「これでいこう」という線が出来たら、徐々に濃い色にしつつ、線も太らせていきます。
私はここでは黒までは使いません。眉や瞳のシャドウ部分の色が入ってからバランスをみて濃さを調整します。

eyep_07.jpgeyep_06.jpg

ちなみに、細い筆を使っても細い線がうまく引けないという時は、いくつかの理由が考えられます。
  ・筆に塗料を含ませすぎている → 含ませすぎ=筆が太っているので塗料を含ませた後、ティッシュの上でポンポンと軽く置いて、余分な塗料を落とします。
  ・塗料が濃すぎる、薄すぎる →どちらもスッと筆が動きません。薄めた後にペーパーパレットに線を引いてみましょう。薄くしすぎると線が途切れて点線状になってしまうので、写真のように途切れないくらいの濃さにします。

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  ・筆ではなく手を動かしている → 線を引くのに手を動かすのは当たり前だろ!と思うかもしれませんが、手そのものは固定しています。手と顔パーツを固定して、指先をクイッと動かす感じで短い線を引き、それを何回も繰り返すことで長い線にします。手ごと動かすと間違い無くヨレヨレのブレブレになります。
指先だけで筆を動かすと当然ながら一方向にしか線が引けませんので、パーツ側をその都度回転させて、筆の動く方向に合わせます。

eyep_09.jpgeyep_10.jpg

ちなみにアイラインの形ですが、五角形~六角形を意識するといいと思います。
この辺は美少女イラストの描き方、とかそんな本を立ち読みするといろいろ解説されています。

eyep_37.jpg

続きは追記にて。


“アクリル絵具による瞳塗装”の続きを読む>>
改造・塗装方法 | 【2012-09-24(Mon) 01:31:31】 | Trackback(-) | Comments(-)
1/12可動キットの補足・その2
7月のWFで販売した1/12可動キットについて、関節のサイズおよびカラーレシピを作りました。
カラーレシピはたまに訊かれることがありますので、前からやったほうがいいのかな……と思ってましたが、結局のところはご自分の好きな色に塗って頂けるのがガレージキットの良さでもありますので、ご参考まで。

可動弱音ハク・レシピ 可動亞北ネル・レシピ
可動重音テト・レシピ

可動セルティについては1/12可動キットの補足という記事をご覧ください。
また、可動ネルのインストに誤りがありましたことをお詫び致します。
関節のサイズ・個数表のうち、「フレッシュ10mm×2個」となっているのは「ダークグレイ10mm×2個」の誤りです。(股関節用)


ガレージキット製作過程 | 【2012-09-10(Mon) 01:40:15】 | Trackback(-) | Comments(-)
WF2013冬・参加申込しました
夏のワンフェスから1ヶ月ちょっと経ってしまいました。あっという間に9月です。
そして早速次回WFの参加申込み〆切がやってきましたので、今回ももちろん申込しました。
同時に版権物の仮申請もするのですが、今回も1/12スケール可動フィギュアのみを申請しています。
下の画像がディーラーカットになります。

FIESTAディーラーカット

今回の新作は少佐とミクになります。再販は予告通りハクとネルです。
1/12可動・草薙素子はSTAND ALONE COMPLEX版で、初めての試みを色々と入れています。
また、付属する銃器の原型はイグルーシカのSparrow S.A.さんにお願いしております。

1/12可動・初音ミク【INFINITY】ですが、こちらはDIVAのモジュール「∞」の衣装です。
こちらも関節など、これまでに比べてより良い構造・プロポーションになるよう製作中です。
ミクは前々から作りたいと思っていましたが、ようやく「これやりたい!」というものが見つかったので今更ながらの挑戦です。むしろ好きすぎて手を出せなかった感じです……。
このblogの最初の記事もミクですから、基本に立ち返ってミクの可愛らしさを出したいです。

製作の経過につきましては、このblogやTwitter、TINAMIなどでお知らせしていきますので、お時間がある時にでもどうぞご覧ください。


その他 | 【2012-09-06(Thu) 01:03:25】 | Trackback(-) | Comments(-)